お知らせ,清水さんのそば打日記
4月1日~桜にさそわれて~
3月の最終土曜日の夜に近所の阪神タイガースファンで同好会をやると聞き、いつものようにそば打ちを引き受けました。10人前くらいなので午前中にそばつゆをつくり、午後から3時間かけて3回打ちました。みなさんに美味しいと喜んでもらい、中にはおかわりする人が何人かいました。打ったかいがありました!!
そば打ちの話はそこそこにして….。4月になると、桜めぐりに東奔西走するのでそば打ちはお休みです。実は私は「桜のおっかけ」でして、古今和歌集の中に在原業平作「世の中にたえて桜のなかりせば春の心はのどけからまし」という歌があります。世の中で春に桜というものが全くなかったら春を過ごす気分はどんなにのどかであろうかというような意味だそうです。私は春になるとその気分にひたり、あちらの桜、こちらの桜と気がそぞろになり仕事も手に付きません。
京都、大阪など10箇所めぐり。今年は紀三井寺を始め、熊本城、京都嵐山などへ桜見物に出かけました。昨年は桜百選の「長崎・大村公園」まで足を延ばしました。
友人は”あちこち行かんでも、どこの桜も一緒や無いか。風流人やなぁ。”と笑いますが本人は真剣です。春は特に忙しい。
桜の季節も終わり、5月4日(日)に弟と一緒に我家でそば打ちをしました。私は、そば粉、つなぎ粉で500gと360gの量を2回に分けて打ち、弟は500gを1回打ちました。弟の打ちあがりは通常通りでしたが、私の蕎麦は失敗作。そばの出来上がりが太くなり、時間が経つにつれバラバラになってしまいました。
失敗の原因はそば打ちを甘く見ていたせいだと感じました。最近は少しそば打ちに自信が出てきたので、私は通常2回打つのに2時間くらい時間をかけるところ、今回は1時間10分で仕上げました。やはりそばは正直なもので、手を抜くと散々な結果です。
10人前くらい出来ましたが、これではご近所へ配ることはできません。息子夫婦と私と妻で食べました。味オンチだと思っている息子に”お父さん、これはひどい味やで。年末の年越し蕎麦とえらい違いや。”と言われてショックでした。無理して夫婦でざる蕎麦にして食べ、残りのそばは捨てるのがもったいないからどうしよう..。と思案した末思いついたのがヤキソバでした。細切れの蕎麦にキャベツを加えソースで味付けして食べました。これが思いのほか美味しかったので怪我の功名か。と思いました。やはりそば打ちはきちんと丁寧に心を込めて打たなければ駄目だなぁ。と痛感しました。